ウェブはJimdo・メールはBizメール&ウェブを使う
ウェブ、メールともにNTTコミュニケーションズのホスティングサービスBizメール&ウェブビジネスを利用されていたクライアントさんで、「ウェブだけをJimdoで運用する・メールだけはそのままBizメール&ウェブビジネスで運用する方法」に変更するドメイン設定を行いました。
その方法を備忘録として残します。
とても長いです…。
ウェブの運用をJimdoに変更するためには、ドメインのDNSレコードの編集が必要になりますが、Bizメール&ウェブビジネスでは、ユーザーによる自由なDNSレコードの編集が許可されていません。
1、まずドメインを他社に移管する必要があります。
一応、Bizメール&ウェブビジネスには、SPFレコード/TXTレコード編集(設定代行サービス)という有償のサービスがあるようですが、AレコードやCNAMEの編集はサービスの対象外のようです。
Bizメール&ウェブビジネスのサポートセンターに相談したところ、「お名前.comなどがいいのでは?」と言われましたので、なじみのあるお名前.comにドメインの移管手続きをとりました。
ただ、今回の場合、ドメインがco.jpドメイン、なおかつ、登記時の住所が変わっているという状況でしたので、登記簿謄本を郵送で送ったりと少々手間がかかりました。
2、移管が完了すると、NTTコミュニケーションズからメールで連絡が来ました。
お名前.comにログインしてみると、無事、移管されていました。
この時点では、まだドメインの管理がお名前.comになっただけで、メールもウェブもBizメール&ウェブビジネスのままです。
3、Jimdoでウェブサイトを完成させたら、実際のレコード編集作業に移ります。
まず、Jimdoを有料プランにアップデートして、今回設定するドメインを外部ドメインとして登録します。
4、その後、お名前.com側でDNSレコード編集を行います。
下記ページの「7.入力画面が表示されます。各情報を入力し、『追加』ボタンをクリックしてください。」のところでレコードを設定サンプルのように一つ一つ追加していきます。
DNSレコード設定>>
----設定サンプル----
xxxx.co.jp 3600 TXT v=spf1 a include:_spf.bizmw.com ~all
xxxx.co.jp 3600 A xx.xx.xxx.xxx (←IPアドレスは、Bizメール&ウェブビジネスのコントロールパネルで確認)
xxxx.co.jp 3600 MX 10 mwbgw1.ocn.ad.jp.
xxxx.co.jp 3600 MX 10 mwbgw2.ocn.ad.jp.
xxxx.co.jp 3600 A 127.0.0.1
ftp.xxxx.co.jp 3600 CNAME xxxx.co.jp
imap.xxxx.co.jp 3600 CNAME xxxx.co.jp
pop.xxxx.co.jp 3600 CNAME xxxx.co.jp
smtp.xxxx.co.jp 3600 CNAME xxxx.co.jp
mail.xxxx.co.jp 3600 CNAME xxxx.co.jp
www.xxxx.co.jp 3600 CNAME xxxx.jimdofree.com
----設定サンプル----
5、設定後、最後に、ネームサーバーをお名前.comのサーバーに変更するか聞いてくるので、「変更」にします。
新しいネームサーバーは以下の名前になります。
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01.dnsv.jp
02.dnsv.jp
03.dnsv.jp
04.dnsv.jp
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6、上記設定では、wwwなしではBizメール&ウェブビジネスに転送されてしまうので、Bizメール&ウェブビジネス側のサーバーに.htaccessでリダイレクトの設定をしてやる必要があります。
「htaccess リダイレクト」などで検索すると方法が出てきます。
Bizメール&ウェブビジネスのサポートセンターは上記DNSレコードの設定内容まで電話で親切に教えてくれました。
さすが、NTT!!!何度もあちこちの部署に転送されたりもしましたが、ここら辺は他のサーバー会社とは全然違って本当に丁寧で、私は感動してしまいました。
7、変更が反映されるまで24時間~72時間かかると記載がありましたが、実際に安定して表示されるようになったのは、24時間後くらいでした。それまでに、新サイトにいったり旧サイトに行ったり、SSLエラーが表示されたりとめまぐるしく表示がかわりました。
以上、「ウェブだけをJimdoで運用する・メールだけはそのままBizメール&ウェブビジネスで運用する方法」に変更するドメイ設定方法でした。